サウスジョージア島に接近中の巨大氷山A-68Aから氷の塊が分裂 | アストロピクス

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サウスジョージア島に接近中の巨大氷山A-68Aから氷の塊が分裂

これまでアストロピクスでも何度か紹介してきた南大西洋のサウスジョージア島に接近中の巨大氷山A-68Aですが、一部が割れて氷の塊が分離しました。画像はヨーロッパの地球観測衛星コペルニクス・センチネル3が巨大氷山A-68Aをとらえたものです。巨大氷山の北側で氷の塊が分離しているのが映っています。

巨大氷山はここ数日、時計回りに回転していました。氷山の端が島の周辺の浅瀬に移動して氷山が海底を削ったことで、氷の塊が分裂した可能性があるとのことです。

A-68Aと比べると小さく見えますが、分離した氷の塊は長さ約18km、面積は約140平方kmもあります。北海道の奥尻島や長崎県の壱岐島などとほぼ同じくらいの大きさです。一方、A-68Aは現在、長さ約135km、面積約3700平方kmあります。面積的には奈良県に相当する大きさです。

Image Credit: contains modified Copernicus Sentinel data (2020), processed by ESA, CC BY-SA 3.0 IGO

(参照)ESA