鉄の雨が降る太陽系外惑星

ESO(ヨーロッパ南天天文台)のVLT(超大型望遠鏡)による観測で、鉄の雨が降っているとみられる太陽系外惑星(系外惑星)が見つかりました。その系外惑星WASP-76bは、うお座の方向、約640光年の距離にある巨大ガス惑星です。

地球の月は、つねに同じ面を地球に向けています。それと同じようにWASP-76bは、つねに同じ面を恒星(WASP-76)に向けています。そのためWASP-76bの昼側(恒星に面した側)は2400℃を超えるほどの高温となり、金属でさえ蒸発してしまいます。

一方で夜側(恒星と反対向きの側)は、約1500℃と比較的温度が低くなっています。昼側と夜側の極端な温度差のため激しい風が発生し、鉄の蒸気が昼側から夜側へと運ばれます。温度の低い夜側に入ることで鉄が凝縮して雨となって降っているのです。

冒頭の想像図は、WASP-76bの昼夜境界付近の夜側で、鉄の雨が降っているようすを描いたものです。

Image Credit: ESO/M. Kornmesser

https://www.eso.org/public/news/eso2005/

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