南極半島北端で史上最高気温を記録 〜 積雪の融けた島を観測衛星がとらえた | アストロピクス

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南極半島北端で史上最高気温を記録 〜 積雪の融けた島を観測衛星がとらえた

2020年2月6日、南極半島の北端にあるアルゼンチンのエスペランサ基地で、観測史上最も高い気温となる18.3度Cが観測されました。暖かな気温は2月5日から13日まで続きました。

上の画像は、エスペランサ基地からも程近い、南極半島の北端近くにあるイーグル島付近を映したものです。左下のやや大きく見えている島がイーグル島です。1枚目は2月4日、2枚目は2月13日に地球観測衛星ランドサット8によって撮影されました。雪や氷がかなり融けて地肌が見えているのが分かります。

イーグル島では2月6日から11日までに、積雪が106mm融けたそうです。これはこの地域の1シーズンの積雪量の20%にあたるとのこと。

偏西風が弱まって北から暖かい空気が流れ込んできたことや、西から南極半島の山脈を越えてきた風がフェーン現象を起こしたことなどが高い気温の原因と見られています。

NASA Earth Observatory images by Joshua Stevens, using Landsat data from the U.S. Geological Survey and GEOS-5 data from the Global Modeling and Assimilation Office at NASA GSFC. Story by Kasha Patel.

https://earthobservatory.nasa.gov/images/146322/antarctica-melts-under-its-hottest-days-on-record