海上の雲にあいた直径1000kmの大穴 | アストロピクス

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海上の雲にあいた直径1000kmの大穴

オーストラリア大陸の南の海上に広がる層積雲にあいた巨大な穴を、NASAの地球観測衛星アクアがとらえた画像です。雲の穴の直径は1000kmにも及びます。2012年6月5日に撮影されたもので、画像右上にはタスマニア島が見えています。

この大穴は、海上の高気圧の影響でできたものです。当時、雲の穴の形は、高気圧の形と一致していました。一般に、低気圧では上昇気流が生じて雲が発生しやすくなりますが、逆に高気圧では下降気流が生じて雲を維持しにくくなります。

NASA image courtesy Jeff Schmaltz, LANCE MODIS Rapid Response. Caption by Adam Voiland with information from Patrick Minnis, NASA Langley; Joanna Joiner, NASA Goddard; Steve Lang; NASA Goddard; and Heather Hyre, NASA Goddard.

NASA Earth Observatory