ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた「雪だるま」のクローズアップ | アストロピクス

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ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた「雪だるま」のクローズアップ

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡が「SH2-302」という輝線星雲をとらえたものです。輝線星雲は、近くにある大質量星からの紫外線などによりガスが電離して輝く星雲です。SH2-302は、南天のとも座の方向、約6000光年の距離にある星雲で、英語では「Snowman Nebula(雪だるま星雲)」とも呼ばれています。

Credits: NASA, ESA, J. Tan (Chalmers University of Technology), and DSS; Processing; Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)
Credits: NASA, ESA, J. Tan (Chalmers University of Technology), and DSS; Processing; Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)

地上の望遠鏡で撮影した画像(左下の枠内)を見ると、SH2-302は2つのガス球が連なって「雪だるま」のようにも見えます。ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した画像は、その「雪だるま」のごく一部を撮影したもので、カーブする明るいガスと暗い塵の塊が映し出されています。

この画像は、大質量・中質量の「原始星(生まれたての星)」の調査の一環として撮影されたものです。

画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)から2021年11月10日にリリースされました。

Image Credit: Main Image credit: NASA, ESA, and J. Tan (Chalmers University of Technology); Processing; Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)

(参照)NASA