HCG 90を構成する3つの銀河 〜 ESOのVLTで撮影

ESO(ヨーロッパ南天天文台)のVLT(超大型望遠鏡)で、NGC 7173(上)、NGC 7174(右下)、NGC 7176(左下)という3つの銀河をとらえた画像。これらの銀河は、みなみのうお座の方向、1億600万光年の距離にあります。この3つの銀河は、HCG 90の一部を構成しています。

右下のNGC 7174は渦巻銀河で、NGC 7173とNGC 7176の2つは楕円銀河です。NGC 7174のダストレーン(塵の帯)が乱れているのが分かります。寝ている赤ん坊のようにも見える下の2つの銀河は現在、相互作用していると考えられています。最終的には3つの銀河が合体することも示唆されています。

なお「HCG」とは「Hickson Galaxy Groups(ヒクソンコンパクト銀河群)」の頭文字をとったもので、HCG 90は、比較的規模の小さな銀河群のカタログの90番目のものを指します。

2008年1月21日にリリースされた、ESOの「今週の1枚(Picture of the Week)」の画像です。

Image Credit: ESO

https://www.eso.org/public/images/eso0802a/