
火星の衛星フォボスからサンプル(試料)を持ち帰ろうという火星衛星探査計画「MMX(Martian Moons eXploration)」。2026年度に打ち上げられる予定のMMXの応援キャンペーン『#グッドラックMMX』をISAS(宇宙科学研究所)がスタート。その中でMMXへの応援メッセージを募集しています。

キャンペーンのウェブページから送った応援メッセージは、MMXに搭載されて火星圏へ往還します。メッセージを送付した際には、この画像のような「名前入り搭載証明書画像」をもらうことができます。メッセージの送付は、ウェブページのフォームにニックネーム(12文字以内)とメッセージ(200文字以内)を記入して送信するだけです。募集期間は2025年11月10日〜2026年1月18日23時59分まで。みなさんも応募してみてはいかがでしょうか。
2026年度に打ち上げ、2031年に帰還予定

MMXは世界初の火星圏からのサンプルリターンを目指しています。MMXは2026年度に打ち上げられ、約1年かけて火星の衛星フォボスに到達します。フォボスは、2つある火星の衛星のうち内側を公転する衛星です。
MMXはフォボスの地形や組成などの観測を行い、またフォボスの表面物質のサンプルを採取して地球へ持ち帰ります。火星圏には3年間滞在し、地球への帰還は2031年の予定です。かつての「はやぶさ」や「はやぶさ2」と同様、サンプルが入ったカプセルを分離して地球の大気圏へ突入させます。
日本は1998年7月に「のぞみ」という火星探査機を打ち上げたことがあります。「のぞみ」は火星へ向かう途中にトラブルが発生し、当初の予定より4年遅れの2003年12月に火星へ接近しました。しかし残念ながら火星軌道に投入することはできませんでした。それから20数年の時を経て、日本の探査機が火星圏へ向けて再び飛び立つことになります。

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