ウェッブ望遠鏡がとらえた重力レンズ天体コレクション | アストロピクス

ウェッブ望遠鏡がとらえた重力レンズ天体コレクション

この画像に映っているのはいずれも、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡がとらえた重力レンズ天体の例です。

アインシュタインの一般相対性理論によれば、質量がある物体のまわりでは空間がゆがむため光が曲がります。そのような効果は、重力がレンズのような役割を果たすため「重力レンズ」と呼ばれます。

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宇宙が27億〜89億歳だったころの銀河がゆがんでみえている

冒頭の画像に映る天体はいずれも、手前側にある銀河の重力によって奥にある銀河の像が弧状に見えたりリング状に見えたりしています。リング状に見えるものは「アインシュタイン・リング」と呼ばれます。奥にあってゆがんでみえている銀河は、宇宙が27億歳〜89億歳ごろに存在していたものです。

こちらは冒頭の画像の上段左から2番目の画像です。アインシュタイン・リングが映っています。このようなアインシュタイン・リングは、奥の天体と手前の天体、そして地球がほぼ一直線に並んだときに発生します。

ウェッブ望遠鏡のウェブページでは毎月、「Picture of the Month(今月の1枚)」の画像を公開しています。今回紹介した画像は2025年9月30日にPicture of the Monthとして掲載されたものです。

(参考)「ウェッブ望遠鏡Picture of the Month」記事一覧

Image Credit: ESA/Webb, NASA & CSA, G. Gozaliasl, A. Koekemoer, M. Franco

(参照)ESA/Webb