日本時間2024年2月22日から23日にかけて、24時間にXクラスの非常に強力な太陽フレアが3回発生しました。いずれも太陽の同じ活動領域で発生したものです。
2月22日8時07分(日本時、以下同じ)にX1.8、22日15時32分にX1.7、そして23日7時34分にはX6.3のフレアが発生しました(時刻はピーク時)。太陽フレアはX線の強度によってA、B、C、M、Xの5段階に分けられています。Xが最も規模の大きなフレアです。また、アルファベットの後の数字が大きいほど規模が大きいことを示しています。
太陽は11年周期で活動が活発になったり穏やかになったりします。太陽の活動の周期(サイクル)は1755年から番号が付けられており、2019年12月からは第25周期に入っています。今年1月1日にはX5.0の太陽フレアが発生しましたが、今回のX6.3のフレアはそれより規模が大きく、第25周期で最大の太陽フレアとなりました。
(参考記事)2024年1月1日に発生したX5.0の太陽フレア
冒頭の画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の太陽観測衛星SDOが、X6.3のフレアを19.3nmの極端紫外線でとらえたものです。
こちらの映像は、2月22〜23日の3度の太陽フレアを13.1nm、17.1nm、19.3nm、21.1nm、30.4nmの波長で撮影したものです。波長によって見える温度領域が異なります。なお映像中の時刻表示は世界時になっています。
Image Credit: NASA/SDO
Video Credit: SDO/NASA/Helioviewer.org; 動画制作: Noriaki Okamoto