NASAのアルテミス計画、有人月面着陸は2026年に延期へ

2022年11〜12月に行われたアルテミス1ミッションでのオリオン(オライオン)宇宙船と月。画像は12月5日の月でのフライバイの際に撮影されたもの。Image Credit: NASA
2022年11〜12月に行われたアルテミス1ミッションでのオリオン(オライオン)宇宙船と月。画像は12月5日の月でのフライバイの際に撮影されたもの。Image Credit: NASA

NASA(アメリカ航空宇宙局)は2024年1月9日、アポロ計画以来の有人月面着陸を目指すアルテミス計画について、予定を先送りすると発表しました。有人での月周回を目指すアルテミス2は2024年から2025年9月へ、有人月面着陸を目指すアルテミス3は2025年から2026年9月に延期するとのことです。

スケジュールの変更は、乗組員の安全確保が主な要因です。NASAのビル・ネルソン長官は「宇宙飛行士の安全が最優先事項」としています。

NASAによれば、宇宙船の構成要素に関する試験で、解決に時間を要する問題点が明らかになったとのことです。また無人宇宙船での月周回に成功したアルテミス1で、耐熱シールドが予想外の損傷を被った件については、今年の春に調査が完了する予定としています。

(参考記事)「アルテミス1のオリオン宇宙船から撮影された大気圏再突入時の圧巻映像!」「月を周回するアルテミス2に搭乗の4人の宇宙飛行士が発表された

(参照)NASA