木星に落ちた小さな衛星アマルテアの影

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)のジュノー探査機が木星をとらえたものです。衛星アマルテアが落とした影が木星の表面に見えています。木星とアマルテアの位置関係や、アマルテア自体の形状があいまって、影が細長くなっています。

アマルテアは平均半径が約83.5±2.4kmの小さな衛星で、木星から18万1400kmの軌道を0.498日(地球日)かけて1周しています。

画像はジュノー探査機が8回目の木星最接近を行った2017年9月1日に撮影されました。ジュノー探査機は当時、53日間で木星を1周する軌道を回っていました。ジュノー探査機は木星に最接近するたびに、搭載しているジュノーカムというカメラで木星表面を撮影。そのデータは一般に公開され、誰でも処理することが可能です。

この画像は、市民科学者のGerald Eichstädt氏とSeán Doran氏がジュノーカムのデータをもとに作成したものです。元の画像が撮影されたとき、ジュノー探査機は木星の雲頂から約3858kmの距離のところに位置していました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Gerald Eichstadt/Sean Doran © CC NC SA

(参照)Planetary Photojournal