2015年に超新星が観測された穏やかそうな銀河UGC 12295 ハッブル望遠鏡が撮影

この画像に映っているのは、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した棒渦巻銀河UGC 12295です。UGC 12295は、うお座の方向、約1億9200万光年の距離にあります。

地球から見ると銀河円盤がほぼ正面を向いており、中心部の棒状構造やしっかりと巻き付く渦状腕がはっきりと見えています。渦状腕のところどころに、星形成領域が青い塊状に映っています。UGC 12295の周囲には、より遠方にある銀河がいくつも見えています。

この画像を見ると非常に穏やかそうな銀河に見えますが、UGC 12295では2015年に超新星SN 2015ahが観測されたことがあります。SN 2015ahは、外層の水素を失った大質量星が爆発したIb型超新星でした。その超新星の名残を追跡すべく、ハッブル宇宙望遠鏡がUGC 12295に向けられました。

画像はハッブル望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)で撮影されたもので、2023年7月24日に、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として公開されました。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Filippenko, J. Lyman

(参照)ESA/Hubble