高さ3kmの金星の火山「グラ山」

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の金星探査機マゼランのデータをもとに作られた立体画像です。金星にある高さ3kmの火山、グラ山が映っています。手前側で明るく見えているのは溶岩流です。視点はグラ山の南西110km、山の高さと同じ上空3kmにあります。

マゼラン探査機の観測機器は、合成開口レーダ(SAR)、高度計、放射計モードで同時に動作します。SARと高度計のデータを組み合わせて、この画像のような3次元マップが作成されました。表面の色は、旧ソ連のベネラ13号および14号のカラー画像に基づいて着色されています。

マゼラン探査機は1990年に金星の周回軌道に到達し、1994年まで観測を行いました。

Image Credit: NASA/JPL

(参照)Planetary Photojournal