2019年7月11日、小惑星探査機はやぶさ2による、小惑星リュウグウへの2回目のタッチダウンが行われました。タッチダウンが行われたのは機上時刻で10時06分でした。
上の一連の画像は、はやぶさ2に搭載されている小型モニタカメラ(CAM-H)で、タッチダウンの瞬間とその前後を撮影したもので、上からタッチダウン4秒前、タッチダウンの瞬間、タッチダウン4秒後の画像です。タッチダウン4秒後には、はやぶさ2はすでに上昇中で、画像には弾丸(プロジェクタイル)の打ち込みによってたくさんの岩石や砂礫が舞い上がっているのが見えています。
4月5日、はやぶさ2は2kgの銅の塊をリュウグウ表面に衝突させて人工クレーターをつくることに成功しました。衝突によって、リュウグウの地下物質がクレーターのまわりに飛び散ります。2回目のタッチダウンは、その際の噴出物が大量に存在しているとみられる場所に降り立ちました。
タッチダウンの手順は全て予定通りに実行されました。予定通りの場所にタッチダウンできたことから、地下物質のサンプルも無事採取できただろうとみられています。
こちらの2枚は、タッチダウンの直後に光学航法カメラ(ONC-W1)で撮影された画像です。1枚目の画像には、舞い上がったたくさんの岩石が映っています。
タッチダウンの後、はやぶさ2は上昇しており、1枚目に比べて2枚目の画像は高い高度から撮影したものになっています。1枚目の画像には、2枚目の画像の中央付近にみられる暗い部分のあたりが映っています。
http://www.hayabusa2.jaxa.jp/topics/20190711_PPTD_ImageBulletin/