ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた渦巻銀河NGC 691。おひつじ座の方向、約1億2000万光年の距離にあります。NGC 691は、この銀河の名を冠した「NGC 691銀河群」の一員です。
ハッブル宇宙望遠鏡は、私たちがスマートフォンやデジタルカメラで撮影するときのように、最初からカラー画像を撮影しているわけではありません。異なる波長のフィルターを通して撮影した複数のモノクロ画像に、青や赤、緑などの色を割り当てて合成してカラー画像を作ります。
アストロピクスでは、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたNGC 691の別の画像を紹介したことがあります。画像を掲載しているESA/Hubbleのウェブサイトの情報を見ると、今回の画像も以前紹介した画像も、ハッブル宇宙望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)の同じフィルターを用いて撮影されています。ただ割り当てる色が異なっていることから、印象の異なる画像になっています。
今回の画像は、2021年5月31日にリリースされたハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」です。
Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Riess、Acknowledgement: M. Zamani
(参照)ESA/Hubble