塩の堆積物が明るく光る、準惑星ケレスのオッカトル・クレーター | アストロピクス

塩の堆積物が明るく光る、準惑星ケレスのオッカトル・クレーター

この画像に映っているのは、小惑星帯にある準惑星ケレス(セレス)です。NASA(アメリカ航空宇宙局)のドーン探査機が、2016年10月17日に撮影しました。

画像にはケレスの北半球の一部が映っています。明るい領域がみられる、画像で最も大きく見えるクレーターは、直径92km、深さ4kmの「オッカトル・クレーター」です。

オッカトル・クレーター内の明るい領域は塩の堆積物です。ケレスの地下に塩分を豊富に含んだ水が存在しており、その水が表面に達して蒸発し、塩が残ったものだと考えられています。

2007年に打ち上げられたドーン探査機は、2011年に小惑星ベスタの周回軌道へ入り2012年まで観測。その後、ベスタを出発して2015年にケレスの周回軌道へ入り、2018年10月まで観測を続けました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA

(参照)Planetary Photojournal