ドーン探査機が低高度から見た準惑星ケレスのリベル・クレーター

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)のドーン探査機が準惑星ケレス(セレス)の表面をとらえたものです。2016年6月17日、低高度マッピング軌道(LAMO:low-altitude mapping orbit)から撮影されたもので、撮影時のケレス表面からのドーン探査機の高度は約385kmでした。

画像で大きく見えているクレーターは、直径約23kmのリベル(Liber)・クレーターです。ケレスのクレーターには世界各地の農耕の神々にちなんだ名前が付けられています。リベル・クレーターは、古代ローマの農業の神にちなんで名付けられました。

2007年9月に打ち上げられたドーン探査機は、2011年7月に小惑星帯にある小惑星ベスタに到着し、ベスタを周回しながら2012年9月まで観測を行いました。その後ベスタを離れたドーン探査機は2015年3月にケレスに到着、2018年11月のミッション終了までケレスを周回しながら観測を続けました。

ドーン探査機は2015年8月には高度約1450kmの高高度マッピング軌道(HAMO:high-altitude mapping orbit)に入り、同年12月からLAMOに入りました。LAMOには2016年9月までとどまって観測を行いました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA

(参照)Planetary Photojournal