ソーラーセイル(太陽帆)超小型衛星との通信を確立

4月24日に打ち上げられたキューブサット「Advanced Composite Solar Sail System(ACS3)」との通信が無事確立したとNASA(アメリカ航空宇宙局)が発表しました。ACS3は、次世代ソーラーセイル(太陽帆)の技術実証を行うための電子レンジサイズの小さな衛星です。ソーラーセイルは太陽光の圧力を帆に受けて推進力を得る推進システムで、ACS3では新型のブーム(支柱)の展開を行うことが主な目的となっています。

ACS3は太陽同期軌道と呼ばれる軌道に投入され、4月30日15時(日本時)に通信の成功を確認したとのことです。すべてのシステムは、衛星が正常に動作していることを示しているとしています。

現在、ブームや帆は機体内に収められています。1〜2か月の試運転ののち、ブームを伸展して帆を展開する予定です。4本のブームはそれぞれ長さが約7m、帆の広さは約80平方mになります。

(参考記事)ソーラーセイル(太陽帆)実証試験用のキューブサット打ち上げ成功

Image Credit: NASA/Aero Animation/Ben Schweighart

(参照)NASA blog - Small Satellite Missions