小惑星エロス 探査機NEARシューメーカーが周回軌道投入9日後に撮影 | アストロピクス

小惑星エロス 探査機NEARシューメーカーが周回軌道投入9日後に撮影

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の小惑星探査機NEARシューメーカーが小惑星エロスをとらえたものです。2000年2月14日にエロスを周回する軌道に入ったNEARシューメーカーが、その9日後の2月23日に撮影しました。エロスが回転しているのを撮影した一連の画像の一部で、撮影時、探査機はエロス表面から約355kmの距離に位置していました。

画像はそれぞれ、エロスの反対側の面が見えています。上の画像には鞍のような形をした領域が見えており(この画像では正面からなので鞍のようなくびれは分かりにくくなっています)、下の画像では大きなクレーターが目立っています。

1996年2月に打ち上げられたNEARシューメーカーは、2000年2月14日にエロスを周回する軌道に入り、2001年2月までエロスで観測を続けました。なお、この画像が撮影された当時、探査機は「NEAR」と呼ばれていました。エロスの周回軌道に入った1か月後の2000年3月14日に、アメリカの有名な地質学者ユージン・シューメーカーにちなんで探査機の名称が「NEARシューメーカー」へと変更されました。

Image Credit: NASA/JPL/JHUAPL

(参照)Planetary Photojournal