野口聡一さん搭乗のクルー1、打ち上げシークエンス | アストロピクス

野口聡一さん搭乗のクルー1、打ち上げシークエンス

Photographer: Norah Moran - NASA - JSC

JAXA(宇宙航空研究開発機構)の野口聡一飛行士が搭乗するクルー・ドラゴン宇宙船(クルー1、Crew-1)が11月15日午前9時49分(日本時間)に打ち上げられる予定です(16日午前9時27分に延期されました[11/14追記])。ここでは当日の打ち上げシークエンスを簡単に紹介します。

クルー1には野口さんとともに、NASA(アメリカ航空宇宙局)のマイケル・ホプキンス飛行士(右から2人目)、ビクター・グローバー飛行士(左から2人目)、シャノン・ウォーカー飛行士(左)の3人が搭乗しISS(国際宇宙ステーション)へと向かいます。フロリダにあるケネディ宇宙センターからファルコン9ロケットで打ち上げられます。

打ち上げ当日の主な予定は以下の通りです。

時間/分/秒
-03:15:00クルーを39A発射台へ輸送
-02:55:00クルーが発射台へ到着
-02:35:00クルーが船内へ
-01:55:00ハッチ閉鎖
-00:35:00RP-1(ケロシン)注入開始
-00:35:00第1段LOX(液体酸素)注入開始
-00:16:00第2段LOX注入開始
-00:07:00ファルコン9のエンジン冷却開始
-00:05:00ドラゴンは内部電源に移行
-00:01:00打ち上げ前の最終チェック開始
-00:01:00推進剤タンクの加圧開始
-00:00:45打ち上げ最終判断(Go for launch)
-00:00:03エンジン点火シークエンス開始
-00:00:00ファルコン9リフトオフ
+00:00:58最大動圧点(Max Q)
+00:02:33第1段メインエンジン、カットオフ(MECO)
+00:02:36第1段分離
+00:02:44第2段エンジン、スタート
+00:07:15第1段エントリーバーン
+00:08:47第2段エンジン、カットオフ(SECO-1)
+00:09:22第1段着陸
+00:12:00クルー・ドラゴンが第2段から分離
+00:12:46ドラゴンのノーズコーン展開シークエンス開始

より詳しいシーケンスをご覧になりたい方はNASAのウェブページをご覧ください。

野口さんらを乗せたクルー1は、翌日にISSへ到着予定です。ISSへドッキング後、現在ISSに滞在中の3人の宇宙飛行士たちと合流します。4人の宇宙飛行士は2021年春に帰還予定です。

(参照)NASA