連星系TOI-1338をまわる2つ目の惑星を発見 観測史上2例目 | アストロピクス

連星系TOI-1338をまわる2つ目の惑星を発見 観測史上2例目

連星系を周回する惑星(左)の想像図。Image Credit: NASA's Goddard Space Flight Center/Chris Smith (USRA)
連星系を周回する惑星(左)の想像図。Image Credit: NASA's Goddard Space Flight Center/Chris Smith (USRA)

「TOI-1338(BEBOP-1)」と呼ばれる連星系を周回する太陽系外惑星が新たに発見されました。この連星系で発見された惑星は今回のものが2つ目で、複数の惑星が周回する連星系が発見されたのは観測史上2例目となります。

この連星系では、2020年にNASA(アメリカ航空宇宙局)の太陽系外惑星探索衛星TESSのデータから惑星TOI-1338bが発見されました。このときの発見は、トランジット法(惑星が恒星の手前を通過する時の明るさの変化をとらえる方法)によるものでした。

新たに発見された惑星は、データを収集したプロジェクト名にちなんで「BEBOP-1c」と呼ばれています。BEBOPチームは、2020年に発見されたTOI-1338bの質量を測定するため、ドップラー法(惑星が周回することによる恒星のふらつきを測定する方法)での観測を試みました。TOI-1338bの質量を求めることはできませんでしたが、その過程で、2番目の惑星であるBEBOP-1cが発見されました。

BEBOP-1cの公転周期は215日、質量は地球の約65倍(木星の約5分の1)であることもわかりました。サイズは今のところ不明です。研究チームは今後、トランジット法を使ってBEBOP-1cのサイズ測定を試みる予定とのことです。

(参照)The Open University