土星の衛星を新たに128個発見。総数は274個に。 | アストロピクス

土星の衛星を新たに128個発見。総数は274個に。

土星の衛星が新たに128個発見され、土星の衛星の総数が274個となりました。2025年3月11日、IAU(国際天文学連合)が、台湾、カナダ、アメリカ、フランスの天文学者チームによる発見を認定しました。

土星と最大の衛星タイタン。Image credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute
土星と最大の衛星タイタン。Image credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute

新たな衛星は、カナダ・フランス・ハワイ望遠鏡(CFHT)を用いて2019年から2023年にかけて行った観測により発見されました。

新たに発見された128個の衛星は、全て不規則衛星とのことです。不規則衛星とは、公転軌道の離心率が大きかったり(離心率が大きいほど細い楕円になります)、逆行していたり、また公転軌道面が大きく傾いていたりする衛星のことです。

また新発見の衛星は数km程度の大きさで、おそらくは全てが、かつて土星に捕獲された衛星が天体衝突により破壊され、ばらばらになった破片ではないかとみられています。

(参考)太陽系の衛星 大きさトップ10

(参照)UBC Physics & Astronomy