JAXA(宇宙航空研究開発機構)は4月26日、H3ロケット3号機を2024年6月30日に種子島宇宙センターから打ち上げると発表しました。打ち上げ予定時間帯は12時6分42秒から12時19分34秒(日本時)。翌7月1日から7月31日までが打ち上げ予備期間となっています。
今回の打ち上げでは、先進レーダ衛星「だいち4号(ALOS-4)」がH3ロケットに搭載されます。だいち4号は、2014年に打ち上げられた「だいち2号」の後継機です。2023年3月のH3ロケット1号機に「だいち3号」が搭載されていましたが、H3ロケット3号機は打ち上げに失敗し、だいち3号も失われていました。なお、だいち3号は2006年に打ち上げられた「だいち」の後継機でした。
だいち4号は合成開口レーダを使って地表を観測する衛星です。だいち2号の分解能(3m)を維持しながら、1回の軌道で観測できるエリアを4倍に拡大します。レーダは雲を通り抜けるため、天候に関係なく地表の観測を行えます。異なる時期の観測データを比較することで、火山活動や地盤沈下、地滑りなどを監視することができます。
H3ロケット3号機の飛行計画によれば、リフトオフの16分45秒後にだいち4号が分離される予定になっています。