ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の画像から、宇宙初期の銀河の形状が調査されました。
研究チームはウェッブ望遠鏡の「CEERS(Cosmic Evolution Early Release Science)」というプログラムによって得られた画像から、宇宙誕生後6億〜60億年の時代に存在すると推定される銀河を抽出し調べました。その結果、近傍の宇宙ではあまり見られない形の銀河が多数派を占めていることが分かりました。
最も多く見られたのは、サーフボードやチューブのような平らで細長い形をした銀河でした。調査した遠方銀河のうち約50〜80%を占めていたとのこと。次に多かったのはフリスビーのような形をした薄い円盤状の銀河で、最も少なかったのが球状の形をした銀河でした。
それらの遠方銀河は、近傍の渦巻銀河や楕円銀河と比べてはるかに質量が小さく、天の川銀河のような質量の大きな銀河の元になったとみられています。
Image Credit: NASA, ESA, CSA, STScI, Steve Finkelstein (UT Austin), Micaela Bagley (UT Austin), Rebecca Larson (UT Austin)