スペースX社が開発中の史上最大のロケット「スターシップ」が4月20日22時30分ごろ(日本時間、以下同じ)、飛行試験のため打ち上げられる予定です。打ち上げウインドウ(打ち上げ可能時間帯)は22時28分から23時30分まで。当初4月17日に打ち上げが予定されていましたが、加圧バルブの不具合により延期されていました。
スターシップは、スターシップ宇宙船と「スーパーヘビー」と呼ばれるブースターで構成される再利用可能なロケットです。直径は9m、全長は約120m(スターシップ宇宙船は全長50m、スーパーヘビーは全長69m)もあります。スターシップ宇宙船だけで、全長は日本のH-IIAロケットに匹敵します。これまでスターシップ宇宙船とスーパーヘビーのそれぞれで試験が行われてきましたが、両者を統合しての飛行試験は今回が初めてとなります。
打ち上げから着水までの予定
飛行試験でスターシップは、アメリカ、テキサス州にあるスペースX社の宇宙基地スターベースから打ち上げられます。リフトオフ55秒後にMax Q(最大動圧点)に達し、2分49秒後にはスーパーヘビーのメインエンジン停止、2分52秒後にスーパーヘビーが分離されます。2分57秒後にはスターシップ宇宙船のエンジンを点火し、9分20秒後にエンジンを停止します。宇宙船はそのまま飛行し、地球をぐるりと回って1時間17分21秒後に大気圏に再突入、1時間30分後に太平洋へ着水予定です。なお分離されたスーパーヘビーはメキシコ湾に着水します。
スペースX社では、打ち上げのおよそ45分前の21時45分からライブ配信を行う予定です。
※打ち上げ時刻やライブ配信の開始時刻については変更になる可能性があります。
Image Credit: SpaceX
(参照)SpaceX