衛星データから作られたレバノン大規模爆発の被害状況マップ | アストロピクス

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衛星データから作られたレバノン大規模爆発の被害状況マップ

2020年8月4日、レバノンの首都ベイルートの港湾地区で大規模な爆発事故が発生しました。この画像は、その爆発による被害の程度を、衛星から得られた合成開口レーダーのデータをもとにマッピングしたものです。NASA(アメリカ航空宇宙局)のAdvanced Rapid Imaging and Analysis(ARIA)チームが、シンガポール地球観測研究所(Earth Observatory of Singapore)の協力のもとで作成しました。

宇宙からの合成開口レーダーのデータは、たとえば地震のような出来事の前後での地表面の変化を示します。今回は爆発の前後の変化を得るために利用されています。

暗赤色の部分が最も深刻な被害を受けたとみられる場所で、オレンジ色は中程度の被害、黄色は小程度の被害を受けたとみられる場所を示しています。色の1ピクセルは30m四方の範囲をあらわしています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Earth Observatory of Singapore/ESA

(参照)NASA