小型月着陸実証機SLIMについて、3月30日未明に2回目の越夜運用を終え再び休眠に入ったと、プロジェクトチームがX(旧Twitter)で伝えました。画像は休眠前に航法カメラで撮影された月面です。
今回の運用では、いくつかの機器のスイッチを入れたり負荷をかけたりするなどして状況を確認したとのこと。マルチバンド分光カメラ(MBC)については、機能の一部で不調は見られるもののスイッチは入るとのことです。
月面では約14日間ごとに昼と夜を繰り返します。SLIMが次に目覚めるとしたら、3回目の越夜運用は4月下旬になる予定です。ただセンサー類など少しずつ機能が失われてきているため、今回も夜を越えることができるかどうかは不透明としています。
参考のため、月着陸以降のこれまでの経緯を、満月の日とともに載せておきます。
1月20日 着陸
1月26日 満月
1月28日 運用再開
1月31日 日没に伴い休眠
2月24日 満月
2月25日 通信再開
3月1日 日没に伴い休眠
3月25日 満月
3月27日 通信再開
3月30日 日没に伴い休眠
4月24日 満月
Image Credit: JAXA