2015年9月の初検出(発表は2016年2月)以来、2019年10月1日までに重力波観測装置LIGOとVirgoで検出された重力波イベントを全て掲載したカタログが2020年10月28日に公開されました。
2019年10月1日までに、合計50の重力波イベントが検出されてきました。それらの重力波は、ブラックホールどうし、ブラックホールと中性子星、中性子星どうしが衝突・合体することによって発生したものです。50の重力波イベントのうち39のイベントは2019年4月1日〜10月1日の間に検出されました。
上の図は、それらの重力波イベントに登場したブラックホールや中性子星をプロットしたものです。紫と黄色は従来から知られていたブラックホールや中性子星で、青とオレンジがLIGO/Virgoによって検出されたブラックホールと中性子星です。灰色は正体不明なコンパクト天体です。矢印でつながっている天体は、合体前と合体後のブラックホールや中性子星を示しています。
図の左に縦に並んでいる数字は、太陽質量の何倍かを示しています。太陽質量の1.4倍程度の中性子星から150倍程度のブラックホールまでが、LIGO/Virgoで検出されてきたことが分かります。
Image credit: LIGO/VIrgo/Northwestern Univ./Frank Elavsky